Archive for 10 November 2006

10 November

まじめな練習

しん@チューバだ。

StAは、メンバーの本職(副業?)の関係で、どうしても練習時間が深夜に及ぶ。深夜と思っていないメンバーもいるかもしれないが、俺にとって0時は深夜だ。そんなわけで、眠かったり、腹が減ったり、いろいろな思いを抱きながらのスタジオ入りとなる。それが決して不真面目な練習と言うわけではないが、終了とともに眠気と戦いながら大急ぎで帰っていくメンバーもいれば、ラーメンを食べて帰るメンバーもいるのだから、きっと練習中もいろんなことを考えながら吹いているに違いない。

さて、最近「手癖」ということを考える。手癖といっても、盗み癖とか痴漢行為とか、そういうのではない。楽譜に書かれた音符に頼らずに、コード譜だけで演奏することがあるのだが、そのときの音運び、音選びにプレイヤの癖が自然と出てくる。それが「手癖」というわけだ。

ギターなどの場合は特にわかりやすいと思うのだが、ソロの音運びで、「おっ、これは西山毅だ!」(って、誰も知らんか???)とかわかることがある。初期の小室哲也は、作曲の際に手癖が出ていたと思われる(TMネットワーク時代の曲を聴くと、同じリズムが頻繁に出てくる)。手癖はミュージシャンの個性、と言ってもいいかもしれないが、結局は、普段どんな練習をしていたかで、手癖のバリエーションが変わってくるのではないか、と考えている。

ここだけの話(余所ではナイショだ)、オレがStAでブルース進行な曲をする場合、自然と出てくるベースラインは「ニューサウンズインブラス」シリーズの「ロックンロールメドレー」の影響が大きいと思っている。でも、それだけじゃぁイカンとも思っている。癖になっているので、なかなか抜けないのだが、何とか、いろいろバリエーションを増やそう、と目論んでいるわけだ。

たくさんの曲を聴く、と言うのがまず大事なのだが、オレの場合は、耳よりも体で覚えないとダメなタイプらしい。なので、いろいろ考えながら、音の跳躍なんかをマジメに練習するのだ。いつもスーザと言うわけではなく、時にはチューバでも練習するのだ。「ローマの祭」を練習しているフリをしながら、実は心はブルースだったり、ファンクだったり、ニューオリンズだったりするわけだ。
たまにはチューバ
それでもやはり、体に染み付いた癖はなかなか抜けない。抜く必要はないのだが、新たな癖を身につける、というのは、なかなか困難なのだ。

そんなことを考えながらの毎日。最近、すごく楽器を吹きたい、と思うことが増えてきた。メロディーなんてなくても、地道な練習が楽しい。知り合いの中には「メロディーしか吹きたくない、ソロしかしたくない」なんて人もいるようだが、実に不幸だ。つくづく、Bassでよかった、と思う。
11:43:28 | member | No comments |