Complete text -- "北大津高校"

16 March

北大津高校

しん@映像クリエイタ、として。

創響奏心


3月15日、北大津高校吹奏楽部 第5回定期演奏会が大津市民会館で行われた。5回目にして、初の大ホールだ。

北大津高校は、今年のセンバツにも出場するなど、部活に力を入れている。吹奏楽部も過去に何度か関西大会に出場しているのだが、なぜか部員数が増えない。

今年の春から、10年来の友人が北大津高校に赴任し、吹奏楽部を指導している。その縁もあって吹奏楽部のメンバーとも、ブラスエキスポで遊んだり、StAメンバを連れて北大津高校に遊びに行ったりもしてきた。昨年11月19日の我々のライブにも、部員の半数以上が来てくれていた。

今回は、企画ステージでの映像製作のお手伝いをさせていただいた。部活の日常を題材にしたドラマ+劇のうちの、ドラマの撮影編集だ。今まで少し映像ネタを扱ってきたが、ドラマは初めて。数テイクとっておけば、おいしいところをつなげば楽勝!と思っていたが…甘かった。

台詞はかぶる、テンション変わる、立ち位置もカットごとにかわる。時間もないので、こっちもわけわからんままにどんどん撮り続けるわけで、テイクはたくさんあっても、編集してもつながらないこと多数。

いろいろなところで妥協しつつ、とりあえずのデモ版から始まり、ベータ1、ベータ2、そして最終のファイナル・ベータを納品したのが前日朝。最後に、エンドロールのスピードだけダメだしを受けて、最終調整が終わったのが当日の0時頃。念のためVHS、DVD、miniDVに書き出し、機材の準備をし、ベッドにもぐりこんだのが3時。

当日も仕事があったので、開場3時間前にリハーサルに合流し、1度だけランスルー。さらには、卒部式(=3年生の引退式)のための映像素材の仕上げにかかる。

この卒部式、1、2年生が中心になってすすめていくのであるが、当然アイデアの引き出しは3年生よりも少ない。こっちもドラマ編集でいっぱいだった頭の切り替えが遅かったために、前日夜にメールで「顧問と担任に、3年生に向けたメッセージを大きく書いた紙を持ってもらって写真を撮っといて!」と緊急指令。当日ばたばたする中でも、それをすべてやりきってしまう担当2年生はさすが。

歌にあわせて、様々な写真を送出していくのだが、この歌のフルコーラスはリハーサルで初めてちゃんと聞いた。それも1度だけ…。そのあと写真の入れ替え、撮り直しまでやり、開場時間ぎりぎりまで手直し作業。



本番の様子は、書かないことにする。そこで演奏し、演技していたメンバーと、その現場に居合わせた人だけが共有できる瞬間。30人に満たないメンバーのために、700人近い観客が足を運び、手を叩き、声をかけ、涙を流す…。



正直に俺の事を言うと、失敗だらけだった。それでもメンバーは喜んでくれたし、感謝の言葉もくれた。でも、こちらのほうが、「ありがとう」だ。

俺は、高校での吹奏楽部を経験していない。中学3年で散々な目にあったので、「もう、集団で音楽するのは嫌だ」と思っていたから。それでも、いまStAにいるし、吹奏楽もやっている。多くの仲間は、高校でも(人によっては大学でも)吹奏楽をやっている。俺にはそれがない。

いろんな考え方があるだろうが、スクールバンドでしかできない、味わえないことはとても多い。その経験は貴重だ。裏方を通して、それを擬似的に体験させてもらっているのかもしれない。

こちらのほうが、「ありがとう」だ。

先生、みんな、おつかれさま。
11:14:00 | member | |
Comments

ゆう wrote:

私は母校の定期演奏会大好きでした。
吹奏楽部じゃなかったですが。
計3回行ったかなぁ・・・。

お疲れさまでした。
03/17/07 19:01:32
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